いつもの生活に戻ることが億劫になる理由

新型感染症対策としてここ数ヶ月間の長い期間、「不要不急の外出は自粛しましょう」「県をまたいだ外出は控えてください」「ソーシャルディスタンスを心がけましょう」「手指消毒をしましょう」「人が密集することは避けてください」「テレワークを推奨します」といろいろな行動制限がかかり、気持ち的にも落ち込むこともあると思います。

 

今月に入り、やっと自粛解除の動きが全国に広まってきました。人との距離のとり方から働き方まで今までの当たり前が当たり前ではない生活にやっと慣れてきたところに自粛が解除されてきたのです。

 

日常の生活が戻ることは誰もが望んでいたことだとおもいます。ですが、一方で「自粛生活の時のほうが自由でよかった」「あの生活からまた会社に毎日通勤するのは正直気乗りがしない」という声があることも事実です。(とはいえ、私個人としては日常生活を変えられずに不安と闘っている人が今もなおいることに関してはメンタルもきついだろうなぁという思いと、その人たちへの感謝と尊敬の気持ちとで正直言いますと複雑ではあります)

 

自粛解除は誰もが望んでいたことだったはずなのに、どうしてこうも億劫になるのでしょうか。

 

理由として考えられることの一つは「一度変えてしまった生活をまた変えなければならない」という生活リズムの変化、もう一つは「今までとは違う働き方であっても仕事が成り立っている」という今まで生活してきた環境への疑問。そして何より「周りの目を気にすることなく仕事や自分の時間を持てることへの自由がなくなる」という理由があげられます。

 

働かなければ生活は成り立ちません。しかし、今までの働き方ではなくても生活が成り立ってしまう。(そうできない職業が多くあることもわかりますがここはあえてそう書いています)

 

時間を自分で思ったように使える自由はそれだけストレスが少ないともいえるのです。そのような生活を味わってしまった以上、今度は会社に制限をかけられることが辛いと感じることは無理からぬことです。それでも今を生きるために自分が受け入れなければならない環境や状況があるのであれば今は従っていくしかありません。

 

もし自粛明けの生活に前向きになれないと感じるならば、通常の生活に戻ったときに自分の時間をどう作ればストレスを減らせるのか、どのような時間の使い方が自分にはあっているのかという「前向きに生きている自分」を作るためのシュミレーションをしてみてください。嫌だ、辛い、出来ない、やりたくないと後ろを向いて生活するよりも、いつか楽になれるその日は来ると自分を信じて前を見ることが大切なのです。

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