「うつ」について・・・

今回は少し難しい話になるかもしれません・・・

 

俗にいう「うつ病」とは抑うつ状態の事を言います。外の世界へと向けられるはずの心のエネルギーがなくなる状態の事といえばわかりやすいかもしれません。まだこの病気に対する偏見が強かったころうつ病は「心の風邪」だと言われていましたがこの病気はそんな単純な病気ではありません。私は「心の肺炎」とも言える重い病気だと思っています。

 

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一過性のものであればすぐに症状も改善されて日常生活に支障のないものになりますが、長く続くと気分の落ち込みや倦怠感、睡眠障害など普段の生活に影響が出始めて、家事はおろか外に出ることもできない、人と会うのが怖いなどとさまざまな症状が出てきます。

 

それに関係してパニック障害や社会不安、人間不信や適応障害などさまざまな症状を伴うようになります。またその逆もあり、パニック障害などを起こすようになってから初めて自分自身の「うつ」に気が付く場合もあります。パニック障害とは不安からくる身体的な症状のことで人によって違いはありますが、動機、めまいから過呼吸、急に泣き出すなどさまざまな症状が表れます。社会不安は人間不信ののち適応障害へと変化していくことがあります。

 

以前「ストレス」についてブログに書きましたがこれらの「うつ」にまつわる症状についての原因は全て人間関係からくるものだと私は思っています。それは他人に対する不信感だけでなく自分自身への不信や不安も含めてです。人(自分も含めて)が信じられなくなる。「またつらい思いをするんじゃないか」「傷つけられるのではないか」信じられない、信じたくない→不安になる。頭の中は常に不安と不信にかられ、何か行動を起こそうとしても怖くて動けなくなる。身の回りの事に目を向けられなくなっていく。気持ちは自分の内側へと向けられ外の世界へと向けられなくなっていく。堂々巡りの状態です。これを打開しようとして無理をするとまた不安にかられ何もできなくなり自分を責めたりする。このくりかえし・・・

 

このループから抜け出す為には不信感を抱くようになったきっかけや何に対して不安を感じたのかなど原因となりうる事柄に目を向けていかなければなりません。しかし、この原因を探ろうとすることはいわば自分の思い出したくない記憶や認めたくないと思っている事実に目を向ける事になり、そこには「認めること」への心の葛藤や抵抗があらわれてなかなか克服できないのが現状です。現実への壁はとても厚いのです。

 

そこで登場するのが医師であったりカウンセラーなのです。適切な処方で気持ちを楽にし、症状を軽減する。その間に少しずつ自分や身の回りの問題に目を向け解決策を探る。もし一人では難しいと思ったら決して抱え込まないようにしましょう。

 

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「うつ」で悩んでいる人たちへ・・・

必ずどこかで自分と向き合わなければならない時が来ます。その時は人の力を借りてもいいではないですか。「自分はダメなのだ」などと思い込まず迷わず助けを求めてください。あなたのそばに必ず一人は力になってくれる人がいるはずです。10人に声をかけても協力者が現れなかったら100人に。100人がダメなら1000人に・・・声をかけ続けてください。必ずあなたの助けになってくれる人はいますから。

 

自分を責めたりせず、あきらめたりせず・・・

そうすれば道はひらけていくと私はおもいます。

 

 

 

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