不安障害と予期不安

不安障害とは社会不安障害や強迫神経症、パニック障害といった、簡単に言ってしまうと不安を主症状とする心の病気のことをいい、過剰な繰り返し行動や不安、恐怖を特徴とした精神疾患の総称です。症状としては強い不安、イライラ感、恐怖感、緊張感が現れるほかに発汗や動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状として現れることがあります。

 

生きていれば誰でも抱えることがあるこの「不安」ですが、この不安な感情が社会生活や日常生活を送るうえで問題になってくると「あなたは心の病気ですね」となるわけです。

 

不安障害の原因として主なものといえば「トラウマ体験」や「身体の物質的なもの(例えば脳内物質の分泌など)」があげられますが、「過去から学んだ不安」やそこからくる「将来への不安」といえばしっくりくる方もいるのではないでしょうか。

 

不安障害には社会不安障害や強迫神経症、全般性不安障害やPTSDなどがありますが、特によく耳にするのはパニック障害ではないでしょうか。これらの不安障害には予期不安を抱えた方が多いようです。予期不安とは「また同じ苦しみを味わうのではないか」といった過去に経験した辛い感情や経験をまた繰り返すことへの不安の事を言い、本人の自覚なしに思い起こされてしまうこともあるものです。

 

では、このような不安な感情をどのように対処・処理すればよいのでしょうか。それは個々人で違いはありますが、まず自分が「どのようなときに不安を感じるのか」「何に対して不安を感じるのか」そしてその不安を感じたときに「自分はどのような気持ちが生まれどう感じ、どのような行動をとっているのか」を把握することが重要になります。これらの「自分の意識や感情、そこからくる行動はなぜ起こるのか」と聞かれるとなかなか自分ではわからないものです。

 

そのように、不安で仕方がない、それらの感情から抜け出せなくて辛いというときは一度専門家に相談してみることをお勧めします。なぜなら、これらの「不安に対する感情」がその後の自分自身の生活に大きな影響を及ぼすことがあるからです。対処せずに心の病気になってしまうようなことがないように、その種になりえる「不安」に対する自分なりの対処法を身につけましょう。

 

 

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