ストレスチェックはうつ病予防の第一歩

うつ病には発症するまでになんの兆候もないということはまずありません。身体が疲れやすい。頭痛や肩こりがひどい。だるさが取れない。眠れない。過食気味である。食べ物がおいしいと感じない。やる気が出ない。気分が落ち込む。イライラする。これらの症状は一見すると「ただ疲れているだけ」と思われがちですが、実はストレスからくる症状の場合があるのです。

 

今は厚生労働省が労働者向けに「ストレスチェック」をすることを推進しています(厚生労働省 5分できる職場のストレスセルフチェック)。これは働く人のメンタルヘルスの一環としてとても重要なことだと思います。また、働いていない人であっても、自分が日ごろどれだけのストレスにさらされているのか、そのストレスに対してのストレス耐性はどの程度か、そのストレスをどう解消したらよいのかを知ることは、社会生活、日常生活を送るうえでも大切なことなのです。

 

人はストレスを抱え続けると様々なことに対する判断能力や処理能力が低下します。また、他人の評価に振り回されやすくなったり、自己評価が下がってしまうことで、対人不安(対人恐怖症)をおぼえ、そこからパニック障害や強迫神経症といったほかの精神疾患までも発症してしまうケースもあるのです。

 

ストレスは対人関係の中で生まれます。だからと言って人と関わらずに生きることはできないと思います。スーパーに買い物に行けばレジの人と、スポーツジムに通えば顔なじみの人と。こうやって人と関わる以上、ストレスを避けてることはできません。しかし、そのストレスの度合いがどの程度か、その処理の仕方、解消の仕方はどうなのかを意識し、心が弱り切らないように常に自分の状態を意識することはできると思います。

 

うつ病や対人不安、そこからくるパニック障害や強迫神経症といった精神疾患になる前に、自分のメンタルがいまどのような状況にあるのかを知ることはうつ病予防には必要不可欠なのではないでしょうか。

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