うつ病と季節の変わり目

季節の変わり目にはとかく気分の浮き沈みが出やすくなるものです。冬は落ち込みやすくなりがちだったり、夏は活動的になりすぎたり。では春はどうでしょうか。春といえば社会生活の中での環境の変化が多い時期でもあります。そんな時に人間関係の変化や生活環境の変化に対応しようと頑張ったりつかれたりで特に気分の浮き沈みが出やすい時期だということをご存知でしょうか。

新生活に慣れようとして頑張れば気分も上向きになってくることはありますが、その状態はそう長くは続きません。どこかで疲れてしまったり、うまくいかなかったりで落ち込んだりすることもあるでしょう。

実はこの環境の変化に対応しようとすることで生じる気分のムラ(落ち込みや高揚)はうつ病にとってはあまり良い状況とは言えないのです。うつ病にはまず気持ちを一定のラインに保てるように、気分の変動が生じても大きな波が出ないようにすることが大切です。しかし、このような環境要因からくる生活の変化などで気持ちが浮いたり沈んだりを繰り返すと、本来はできるだけ気分の波を穏やかにすることで保っていた落ち着いた状況が、波が生じることで気分の落ち込みが大きくなり、そこから持ち直すことが難しくなることがよく見られるのです。

うつ病は季節型のものもありますが、季節とは関係がないうつ病の場合は、年間を通して季節の変わり目は気分の変動が起きやすいものですが、得に春に関しては季節の要因だけでなく、生活環境の変化による影響も受けやすく、注意が必要な時期なのです。

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