愛着障害と父親の愛情

愛着障害とは幼少期に何らかの理由で親からの愛情が十分に得られなかった場合に起こるといわれています。そういわれると「母親の愛情か」とつい考えがちですが、実は父親の愛情が大きくかかわっているのです。

女性の愛着障害に至っては、幼少期に母親ではなく「父親とどうかかわったのか」「父親からの愛情が十分に感じられたか」によって大きく変わるといわれています。人が初めて見る異性というのは両親です。その両親、特に女性の場合は父親からの愛情が足りなかったりすると、その後、恋愛や結婚といった異性とのかかわりの中で常に愛情不足を感じやすくなったり、それらの不安から、お互いの関係を常に確認せずにはいられなくなったりといった行動が目立つようになります。

そういった異性とのかかわりは度が過ぎれば関係をも壊してしまうこともありますし、これは異性との関係性だけでなく、社会生活を送るうえでも「他人からどう思われるか」「誰にでも好かれたい」といった考えについとらわれやすくなり、適度な距離感を保つことも難しくなってきます。

常に人の愛情を求め、常に人から好かれているかを気にし、常に人からどう思われているのかといった基準でしか自分の存在や意味を見いだせないことは自分を見失っている状態ともいえます。

自分は本来、誰から・なんの感情を・どういったときに求めているのかを客観的に考えられるようになれば、もしかしたら誰かから与えられるだけの愛情ややさしさについすがってしまう自分ではなく、与えられる側になることもできるのかもしれません。

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