アダルトチルドレンには種類がある

アダルトチルドレンとはそもそも育った家庭環境に何らかの問題(例えば虐待や親のアルコール依存、育児放棄など)があり、親が親の役割を果たせていない、いわゆる機能不全家族内で愛情を十分に得られなかった子供が社会に出たときに、うまく人間関係が構築できなかったりコミュニケーションが取れなかったりと何らかの「生きにくさ」を抱えてしまっている人を言います。

 

実はこのアダルトチルドレンにはいくつかのタイプがあります。

 

 

マスコット:仮面をかぶったかのように不安を隠し表に出さないタイプ

親のご機嫌を損ねないようにするために、常に顔色をうかがう所があり、外面的には人あたりがよくて誰とも仲良くなれそうな感じではありますが、自己評価がとても低く子供っぽいところがあり、沢山の人に囲まれていてもなぜか孤独を感じてしまう事もあるタイプです。

 

 

ケアテイカー:親や兄弟などの周囲の面倒を見ることが多かったタイプ

親がやる役割を自分が行う事で「出来がいい子」とみられることが多く、優しくて思いやりがある反面、人から頼られると断ることが出来なかったり、依存されることで喜びを感じてしまう事もあります。常に自身がない為に他者からの評価によって生きている感じがあり、何か問題があると自分が責められていると感じてしまう事が多いのはこのタイプに多くみられます。

 

 

ヒーロー:家族からの期待を一身に背負って頑張り続けてしまったタイプ

家族からの期待を背負い常に完璧を求めて頑張りすぎてしまう所があり、まじめで努力家ではありますが、自分や他人のミスが許せなかったり、自分の価値観をつい押し付けがちになる傾向があります。自分は期待に添わなければならない。期待に応えられるだけの実力はある。でも期待されるのは辛いし出来ないと言えない、認められないという傾向があるのがこのタイプです。

 

 

スケープゴード:家族間の問題を外に向けてアピールするタイプ

とても反抗的なところがあり、独りでいることを好みます。時には問題行動をおこしてしまう事があり、おとなしく見えても攻撃的な側面を持っているので、何かしらの問題が起きると攻撃的な行動をおこしやすくなります。自分の価値観を押し付けて正当性を主張することも多く、わがままで自己中心的に見られがちなタイプですが、自己評価が低く、認められたい欲求が強いことがあります。

 

 

ロストワン:存在感をひたすら消して生きてきたタイプ

幼少期は手がかからず「いい子」という印象を持たれやすいことがあり、目立たないようにすることであらゆる問題に巻き込まれないように自分を守ろうとする傾向があります。自分の存在価値すら見いだせずにどこかあきらめに似た感情を持ち、もめ事を避けるあまり優柔不断だとみられることがあります。

 

 

このようにアダルトチルドレンには種類があり、それぞれに特徴があります。家族が家族それぞれの役割を果たせずに子供がその重荷をしょってしまった結果がアダルトチルドレンなのです。

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