共依存 逃れられない思考

共依存とは自分自身の評価が低いあまり、他者の中に「自分の存在意味」を見出すことで満足を得ようとする関係の事を言います。

 

例えば、彼(彼女)のためにもっと頑張らなきゃ。と頑張りすぎている事にも気づかず、それでもなお相手の気を引くためにあれもこれもと彼が望む自分になるために頑張り続ける。この子には私が必要なのよ。と思いながら、実は子供から「求められることに自分の価値を見出す」ための行動をしてしまう。

 

このように自分の評価を自分でするのではなく、他者の中につくりだし、それが続くと「もっともっと」と相手をコントロールしてまで、策を練ってでも相手に「必要」とされようとする。そして、それを受ける相手すらもその恩恵を甘んじて受けていて、頼られている、自分のために頑張っている、そんな相手に自分の存在意味を見出してしまう。

 

このような関係に陥ってしまうと、共依存という事実を告げられても「そんなわけはない」「私はこの人のために頑張ってる。自分のためじゃない」そしてその逆もしかり。「自分はこんなにいろいろ要求されて大変なのに自分が依存?ふざけるな」となるわけです。

 

このような関係は親子や夫婦などの人間関係だけには限りませんが、とかく人間関係において共依存があると、なかなか離脱することが難しいと言われています。理由としては、依存関係だという事実を受け入れられない。相手に自分の価値を見出している事を自分自身の中に見出すことが出来ない。といったことが挙げられます。

 

共依存とは自分はどこか価値のない人間で、誰かの中にでも役に立っているという感情や価値を見出さないと不安になったり、空虚感に襲われてしまい、他者を道具としてでも利用してしまう可能性があるのです。

 

もし「自分自身の価値がわからない」という人は、一度「自分は他者に何かをしてあげることで価値を見出そうと過剰になってはいないか」と考えてみてください。

 

 

 

 

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