集団主義社会で生きること

日本は集団主義社会です。「個人」を尊重するということを掲げていても、所詮は「集団の中で、どれだけ適応していけるのか」という能力を重視されてしまいます。その上、個人のスキルまで求められたら人はどれだけのストレスを抱えることになるのでしょうか。

 

集団の中で「個人」を主張すると、たちまち「出る杭は打たれる」ということがよくあります。意見を主張すると、それが正しいことであっても「右へならえ」で周りに合わせることを強要されることも多いでしょう。このような事が社会に関わるようになると頻繁に起きるようになります。では、社会に関わるようになる時期とはどのような時期のことを言うのでしょうか?多くの人は「社会人になったら」と答えるでしょう。しかし、それは少々違うような気がします。人が成長する過程で必ず通る道、そう、学校です。保育園や幼稚園でも集団の中で過ごすのですからそれも社会だと言えなくもありませんが、ガッツリと集団行動を強いられるのは小学校からではないでしょうか。

 

このような時期からもし集団の中で主張することを非難されたり、抑圧されたらどうなるのでしょうか。意見を言ってはいけない、自分を主張してはいけない、あれもダメこれもダメと言われ続けたら・・・おそらく人は自分に自信をなくし、自分を否定されたかのように感じることもあるでしょう。

 

では、このような心理状態のまま社会人になったらどうなるのでしょうか。おそらく、自分の意見を求められる場面に直面すれば何も言えず、誰かがまとめてくれたグループに「とりあえず」入っておくか、一人で孤立感を感じながらも耐えるかのどちらかになるでしょう。そして、人は心を抑圧され続け、ストレスフルな状態のまま生活することになるのです。このよう環境が心にとって良いわけがありません。自分の気持ちを抑えたままでいると自分を見失い、何がよくて何が悪いのかもわからなくなり、社会に適応できなくなってしまうことさえあるのです。

 

だからこそ、あまり自分を抑えすぎないよう、発散するはけ口を作ることは今の社会を生きるためには大切なのです。そして、どうしても「誰にも言えない自分」がいたら・・その時は「きちんと自分を表現できる自分」を取り戻す必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

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