ゲン担ぎと強迫神経症

日本だけに限らず何かをするときに「ゲンをかつぐ」事はあるでしょう。部活の試合前などに「カツを食べて勝負に勝つ」などとゲンをかついだ経験はありませんか?この「ゲン担ぎ」も良し悪しあって、一時的にするのであれば問題はないのですが、「これをしないといけない」「これをしなきゃ気持ちが落ち着かない」と常に意識し続けてしまうようになると少々問題があるかもしれません。

 

精神疾患の診断基準では「その状態が長期間続き、生活に支障をきたすようになった状態」という文言があります。もしそのとおり、「これをしなきゃいけない」という感情が強く、それをしないと料理ができないとか、外出できないなどとなってきてしまうと「やらないこと」に対する不安が強くなり落ち着かなくなったり、気持ちが苛立ったり、「できない状況」になると途端に恐怖心が襲ってくるようになる。そうなるとこれは生活に支障をきたすレベルと言えるのではないでしょうか?その時はやはり医師に相談したほうがいいでしょう。

 

「ゲン担ぎ」とはその時の気持ちを一時的に落ち着けるために行うものであって、それによって「何かがかわる」わけではありません。信じることも精神衛生上、自分の余裕につながるのであれば良いのですが、逆に追い詰める事になるのであれば注意が必要です。不安や恐怖にさらされない人生などありませんが、それに負けまいとする行動が自分を追い詰めることもあるのだということを頭の隅にでも置いていたほうがいいかもれません。

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