誤解されやすい新型うつ病

「新型うつ病」という病気をご存知ですか?造語ではありますが今や少しずつこの「新型うつ病」が増えつつあります。

 

「うつ」と「新型うつ」の大きな違いはうつは慢性的に気分が落ち込みやすい事、新型うつは職場や学校などの特定の環境でのみうつの症状が出るということ。しかもうつは常に気分が落ち込むのに対して「新型うつ」は職場や学校などの特定の環境でのみ症状が出るため、周りからは「あいつは仮病をつかっている」とか「さぼり病だ」などと誤解をされやすいということです。職場では何もやる気がおきず、注意力も散漫になりがちで仕事も進まない・・・でも、家に帰ると元気になる。休みの日には友人と遊んだり趣味を楽しむ余裕もある。このような状況になってしまうからこそ「新型うつ病は誤解されやすい」といえるでしょう。

 

しかし、この新型うつ。侮れないのです。うつの場合は何事かあると自分を責め、気分はいつもすぐれず、眠れない。新型うつは気分のムラが激しく対人関係に悪い影響を及ぼすことがあり、過眠気味になる。そして何より問題なのは「新型うつ」は対人関係に敏感になりやすく、他人から批判されたり拒絶されることを極端に恐るあまり、トラブルが起きるとそれがトラウマになりやすい、ということにあります。

 

人の目が気になって仕事が手につかず、気分は落ちたり上がったり・・・時には「自分を批判しているのではないか」という思いから攻撃的になったりと、とにかく人間関係を自分で壊してしまう可能性があるのです。

 

「新型うつ」は「非定型うつ」とよく似てい上に「甘え」と誤解されやすいため、まわりだけでなく自分でも気づかない人もいるのではないでしょうか?しかし「どこかおかしい」と感じたり、誰かに指摘されるような事があるならばきちんと産業医やカウンセラーに相談するなり、病院を受診するなどして早期に発見してあげましょう。

 

放置しておくと仕事の能力が落ち、信用問題になることもあれば、自分の居場所さえもうしないかねないのですから。

 

そして自分のまわりにこのような疑いのある人を見つけた時には「甘え」と決めつけず、病気を疑いしかるべき機関に相談することを進めてあげてください。

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