同調圧力と生きにくさ

集団生活を営む上で大切だといわれている協調性。確かにそうなのですが、協調性と同調圧力は全く違ったものです。

ではどのような違いがあるのでしょうか。

協調性とは周りの意見や考え方を「尊重」しつつ自分の意見も踏まえて何かを決めたり行動したりしますが、同調圧力とはある一定の方向(人や常識といわれるもの)から個々人の意見をくみ取るのではなく押さえつける形で強制するものになります。

日本文化は特にそうなのかもしれませんが、この協調性を重んじる部分が「同調圧力」となって個々人が尊重されにくい社会(コミュニティ)を作ってしまうことがあります。それが会社であったり学校であったり過程であったり。

そのような協調性とはき違えられた同調圧力は自分そのものを否定されかねないとてもつらい状況を生み出します。そして、その同調圧力はいつか「自分らしさ」を見失うことにもなり、自分の意見は自分の意見として持っているのに表に出せないし、出せない以上共感もされなければ理解されることもないという状況を作ってしまいます。

人がもし個々人の考えに対して共感されず理解もされない環境にいたならば、その人は受け入れられる安心を感じることも少なく、何かに属しているという居場所さえも見失ってしまうかもしれません。

もし自分が生きにくいと感じる方がいるならば、自分の周りにこの同調圧力が強く働いている環境はないか?と考えてほしいのです。そしてもしそのような状況下に置かれていると思った時には…せめて自分の考えや気持ちを言える環境を別の場所に作るなり見つけるなりしてください。

社会・学校・他人は変えられません。ですが自分の環境をより楽なものにするために行動は個人が出来る方法でもあります。つらい・しんどいと感じることがあるならば今ある環境を変えられるなら変えればよいし、もし変えられないのであれば別の環境を作ることも大切です。

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