適応障害とうつ病の違い

最近では心の病気に対しての認知度が高まり、心がつらいときに「つらいんです」と言いやすい世の中になってきつつあります。仕事をしていても昔なら「頑張りが足りない」「熱意がないからだ」「さぼりたいだけだろう」などと誤解されがちだった心の不調からくる意欲の低下や身体的不調に対しても今では医療機関の受診を進められたり休職を進められることもあるのではないでしょうか。

さて、そこで気になるのが「私ってうつ病なの?」という問題です。うつ病だと思っていたら「適応障害と言われた」というケースは多いと思います。では、その「うつ病と適応障害の違い」とはどのようなものなのでしょうか。

一般的にはうつ病というとだるい・やる気が出ない・眠れない・食欲がでないなどの症状から見て判断しがちですが実際にはこれを「うつ様症状」と言ってうつ病のような症状はあるがうつ病とは言えないという状態のことをいうことがほどんどです。では私たちが思う「うつ病」とは慢性的にストレスにさらされ、原因もきっかけもわからないまま徐々に追い詰めれるようにうつ様症状が発症・悪化するのに対して「適応障害」はストレスにはさらされているが原因やきっかけがはっきりしていて突然緊張の糸が切れたかのように突然思いうつ様症状が出始めるという違いがあるようです。

うつ病とは原因やきっかけが明確ではなく、環境要因ともはっきりとは言えないがうつ様症状が徐々に出始め、自然に改善することもあれば悪化することもあり、適応障害とは原因やきっかけが比較的明確であり、突然目に見えた症状が出始める。

そうなると自分がうつ様症状で悩まされていると感じたとき、原因やきっかけがあったか、いつごろからどのような症状が続いているのか、それは突然起こったのか、以前から違和感として感じていたのかなどの状態を意識したうえで医療機関を受診することも重要かもしれません。また、医療機関にいきなり行くのは抵抗がある、もしくは、カウンセリングで対処してみたいという希望があるのでしたらまずはカウンセリングを受けてみることも良いのかもしれません。

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