精神分析の発祥

みなさんはジグムント・フロイトという人をご存じですか？

 

実はこの人は精神分析の創始者です。前回ジャック・ラカンの本に書かれていたことを紹介しましたが今回はフロイトについて少しふれてみたいと思います。

 

フロイトは今から約一世紀ほど前に「人の心の仕組み」を解明しようとした人です。今でも精神分析の基礎となっている偉大な人物です。彼は人間の心の奥底にはいくつもの秘密があることを発見した人です。つまり彼が言うには心の中には大きく分けて4つのゾーンがあり、これに着目しました。その中の代表なものをあげれば「現実自我」というものがあります。「現実自我」とは無意識と社会とを上手く繋げる役割を担っています。

 

皆さんは「無意識」という世界があることは知っていると思います。この無意識の世界と現実社会を行き来しながら私たちはうまく現在の社会と付き合って生きているわけです。この「現実自我」を普段の社会の生活の中で何らかの刺激を受けるとほかのゾーンにも影響を与え打撃を受けることにもなりかねません。そうなると心のバランスが崩れうつ病、パニック障害、脅迫症、ひきこもりなどを起こす引き金になります。このことを発見したのがジグムント・フロイトなのです。