人との距離と他者依存

「人は一人では生きていけない」ということは社会生活を営む上で当たり前のことではありますが、なぜか人との距離がうまく取れない・距離がつかめないということはありませんか?それは相手からどう思われるかといったことが気になって距離がうまく取れないこともありますが、自分自身が人と親しくなってしまうとつい必要以上に頼ってしまいがちだからといったことも多く見受けられます。

 

ではなぜ相手からどう思われるのかといったこと以上に親しくなりすぎることを怖がるのでしょうか。

 

人は自分の軸を持ち、自分がどう生きたいのかをしっかりと意識している人ほど人との距離感をつかむ・作ることが上手ではあります。その反対に常に他人軸で物を考えたり、または自分の意見や考えを持つことを意識していない状態の自分に自信が持てないとつい他者からの評価だったり愛情を確かめようとしたり、自分に気持ちが向いているということを愛情と思いたいという思考が働いたりします。

 

他者依存は相手から向けられる興味関心度や自分に対して使ってくれている時間や労力・お金などのわかりやすいもので自分の価値を測ったり、愛情を図ったりしがちになりやすいのです。そうなると当然のように「今関わっている人たちがどれだけ自分に時間や労力を割いてくれるのか」といった目線になり、親しくなればなるほどもっともっとと求めてしまう傾向があります。それはおそらく求められた相手だけでなく、求めてしまう自分自身もわかっているからこそお互い距離をうまくとろうとし、結果として「距離感がつかめない・うまく取れない」といったことが起こるのでしょう。

 

人の愛情(ここでは承認欲求も含めますが)がもっとほしいと望むとき、与えられてもうまく受け取れていない時、そして、自分にはそんな価値はないと思っているときほど人は人との距離を上手に取れなくなるものです。

お申し込み、お問い合わせは24時間受付けています。

ご予約・お問い合わせはこちら