無気力・無関心になってしまう理由

人が物事に無気力・無関心になってしまうのには理由があります。一つは虐待や暴力によって考えることや行動すること、感情を出すことさえも抑圧されてきたケースです。これは有名な話なので知っている方は多いと思います。また、うつ病などの精神疾患を患っている場合などにも起こります。考えるエネルギーすらもなくなってしまっているケースです。それ以外にもストレスが原因で身の回りの変化が刺激となってしまい、一時思考や感情をストップさせてしまっているケースなどもあります。

 

そういった方の多くが自分が存在することを否定的に考えていたり、人とかかわることで心が傷つくことを避けるためにあえて無関心でいたりする人もいます。

 

確かに周りに人に振り回されて自分のペースが乱れたり、誰かと合わせることに疲れてしまったり、意見がぶつかって言い争いになったりということがあれば心はとても疲れます。しかし、だからと言ってすべてをシャットアウトしてしまって「自分は幸せになる価値がない」「幸せになるつもりなんてない」「人生を楽しむなんてできない」と心を閉ざしてしまうことが本当に本人のために良いのかと考えるといささか疑問です。

 

自分の人生なんだからどう生きたっていいじゃないか!と言う人もいるでしょう。ですが、それは本心ですか?と聞かれると多くの方が表情を曇らせたり怒りだしたり、口ごもってしまったりする人がいます。はっきりと「もういいんだ!」と言える人は別として、「本当にいいの?」ときかれたときに少しでもモヤモヤとする気持ちがあるのなら、それは「こんな自分はいやだ」「こんな生き方は望んでいない」というサインかもしれません。

 

ある意味外の世界や他人に対して無気力・無関心でいられれば感情が揺れることもなく楽なのはわかります。でもそれは今だけです。それを考えたうえで本当にそれでよいのかを考えてほしいところです。

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