他人の好みや価値観に合わせるとどうなる?

社会生活を送るうえで周りの意見を聞き協調性を持って関わることは大切なことだと思います。ですが、周りの意見や価値観を正しいこと、一般的なことと定義づけてうのみにしてしまうと結果として自分の価値観を自分で否定することにもなりかねないということに気づいている人はどのくらいいるのでしょうか?

 

価値観は人の数だけあります。それを一つの意見として受け止め、自分との違いや相手がどうしてそう思うのかを考えることができれば結果として自分自身のものの見方がかわったり、多角的な視点で物事を考えることができるようになります。これは他人の意見をうのみにする、周りの好みにただ合わせるだけというものとは大きく違います。

 

人の好みに合わせて自分の好みとの違いやなぜその人がそれを好むのかを考えることなく「相手の言っていることがいいこと」と飲み込んでしまうと、そこで「自分の好みは間違っている・おかしなことだ」といった自分への偏見が生まれます。それは自分の好みを否定することになるのです。価値観の違いも同じです。相手の価値観を尊重することと相手の価値観が正しいと思うことは別物。自分との違いや何を持って正しいと思うのか、違いがある中でどうやってすり合わせをすればよいのかを考えて答えを出す。そうすることで自分にも自分なりの考えや価値観があっていいのだという肯定感が生まれるにも関わらず、すべてを他人にゆだね、良い悪い・正しい誤り・一般的非一般的というように安易に答えを出すのは自分の人格を自分で否定することになり、ひいては自分の自信を大きく失う結果にもなりかねないのです。

 

もしたくさんの人とのかかわりの中で、意見や価値観が違う人と出会ったならば、自分との意識や感情の違いをしっかりと認識したうえで相手を尊重するのか、自分の意見や価値観を言うのかをきちんと考えて行ければ自分自身の自尊心も保つことができるのです。

 

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