認知行動療法がうまくいかない理由
認知行動療法では本人が身に着けてしまった認知の歪み(思い込みや刷り込まれた思考など)を修正し、事実を事実と捉えたうえでそこに付帯する感情をフラットに感じられるようにカウンセラーとクライエントが一緒になって考えてゆくことが主体になります。「どうしてそう思うのか」「どのような場面でそのように感じやすいのか」「その思考は事実に基づいたものなのか」といったことを
話し合うのです。
しかし、どれだけ認知を変えようとしてもなかなか変わらないといった経験をされた方は少なからずいるのです。「せっかく認知の歪みを修正しようとしたのに変わらない」「頭ではわかっているのにどうしても気持ちがついてゆかない」というパターンです。なぜ自分の認知のクセを見つけたのに変わらないのか。それは今までもっていた認識が実はそうではなかったという事実の検証ができていない、新しく気付き、身に着けようとしている認識が自分にとって正しいものなのだという感覚が持てないからなのです。
認知行動療法は認知と行動の両面での検証ができないと実感が持てず今までと変わらないといったことが起こり得ます。そうです、認識が正しいということを立証する行動がないと変わらないのです。それだけはありません。人は行動することで何らかの思考や感情を学習していることが多いことを考えると、ただ頭で考えているだけでは状況は変わらないということをわかっていても行動に移せないままであれば結局思考と感情を行ったり来たりするだけで不安が増すばかり、といった好ましくない結果を招きかねないのです。
自分の捉え癖を治したいと望むのであればそこには行動を起こす勇気も必要なのです。
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