適応障害 環境を変えられない時はどうすればいい?

人は今ある環境に少しずつ適応することで社会生活を送るものですが、適応障害はこの環境に対して何らかの問題があり適応できない状態になることでうつ病のような症状が出てきてしまう疾患でもあります。適応障害は基本的に「適応できない環境から離れること」で改善がみられるとされていますが、そうなると会社や学校をやめる、生活環境を変えるという選択肢が出てきます。ですが誰もが今すぐ環境を変えられるとは限りません。ではどうすればよいのでしょうか。

 

適応障害になった場合には基本的には環境を変えることが望ましいとされていますが、もう一つの方法として「今ある環境に対してペースを落としてでも適応できるように何らかの対応策を講じる」といった手段があります。これには環境に対する対処法を考えるといったことに加え自分の認識を少しずづ見直すことで気持ちを楽にするといった2つの方法を並行して行うことが望ましいように思います。

 

対処するためにはまずは健康管理から始まり、今おかれている環境の何に適応できないのかを知ることから始まります。そしてその一つ一つに対して方法を考え行動する。その中で自分の認識が行動を制限してしまうケースに関しては認識を変えてゆけるように認知のパターンを見つけ改善してゆく。そのようにして対処・切り替えをすることで少しずつでも前に進むよう働きかけることも手段の一つだといえます。

 

昨今、この適応障害で悩んでいる方が多く見受けられます。そのような方に対して簡単に「それならやめればいいじゃん」などということは簡単ですが、実際に環境を変えた先でまた同じようになったらどうしよう・環境を変えるにもすぐにはどうすることもできないと感じている方に対して不安をあおるだけの結果になるくらいなら、まずは今おかれている状況を整理するとことから進めることも当人のためには大切なことなのです。

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