うつ病予防と趣味を持つこと

うつ病は今は広い意味で「気分障害」ともいわれていますが落ち込んだり不安に駆られたりととにかくうつ病になった本人からしたら笑う気力すらなくなるほどに辛い病気でもあります。だからこそできることなら心の病気にはなりたくないと思う人は多いと思います。

 

しかし、これだけ生活や働き方が多様化し、自分の好きな働き方・生き方ができるはずなのになぜか思うようにいかず…といったストレスにさらされている人が多いのです。昔は「たいていのことは我慢するものだ」ということがまかり通りましたが今はふと周りを見れば自分らしく生きているように見える人が大勢います。人は人と自分をつい比較してしまう生き物です。

 

自分と人を比較するということは自分自身の生活にある程度満足していればよいですが、そうではない場合どうしても「自分はなんでこんな生活をしているんだ」「なぜ自分だけがみじめな思いを…」などとどうしてもネガティブな考えが頭に浮かんでしまいますよね。気分障害などの心の病気はこうしたことがきっかけで起こる場合もあるのです。

 

ではどうやって予防すればよいのでしょうか。まずはできるだけ人と比較しないこと。「そういわれてもそんなに簡単にはできない」と思うでしょう。確かに人と比較しないということは難しいことです。だとするとどうすればいいのでしょうか。まずは人と比較してしまっても「今の自分で十分」と思えるようになることです。その一つの手段に趣味を持つということがあります。趣味は自分の中の世界です。本を読む、映画を見る、アウトドアを楽しむ、個人で楽しむ、みんなで楽しむ。そこには仕事も生活もなく、誰かと人生を比較することもありません。そうして自分の心を一時休めてあげてください。そして趣味を楽しんでいる自分を意識してみてください。そうすれば「自分の生き方も悪くはないな」といった前向きな感情も生まれやすくなるものです。