ヘリコプターペアレント 子離れできない親たち

ヘリコプターペアレントとは「常に子供の上空を飛び回るかのように子供の状況を観察し、子供に何事かあれば急降下して子供の考え方に口出しをしたり、あれやこれやを手をかけて(必要以上の面倒を見る)しまう親」の事を言います。まさしくヘリコプターのように子供に何かあれば即座に介入し、意見を言い、面倒を見る。そのような子離れできない親の事を言うのです。

「親離れ」できない子供とはよく聞きますが、実際は「子離れ」できない親が今の世の中では問題とされています。それななぜなのでしょうか。それは、子離れできない親が子供の自立を大いに妨げ、また、子供の生きる力を身に着けるチャンスを奪ってしまうからです。

自立には経済的な自立と精神的な自立があります。その自立に向けた生き方・考え方を学ぶチャンスがあっても「子供が考え行動するのではなく親が子供に代わってやってしまう」ことで子供の経験を積む機会を奪ってしまえば、子供は自分の人生をどう生きたいのか、どのように人と関わりどのように行動すればいいのかを考えることもできなくなります。

そのように生き方すら迷っている子供に対して「私がやってあげるわ」となるとそれに慣れてしまった子供は親を頼り、そして経済的な自立すら難しい今の社会の中で経済的な援助まですすんで「私が面倒みてあげる」となるとどうなるでしょうか。子供の力を伸ばすどころか奪っておきながら経済的な援助という魅力的な材料を武器に子供を自分の「頼ってほしい・必要とされたい」という親の感情を満たすだけの存在になってしまい、本人が自分の人生を望むように生きるチャンスすら手にすることができなくなるでしょう。

ヘリコプターペアレントといわれる親に振り回されている状況があるならば、親の子離れを待つことなく自分から親離れを試みる必要がありそうです。

お申し込み、お問い合わせは24時間受付けています。

ご予約・お問い合わせはこちら