ペルソナ その場その場に合わせた自分を作る

ペルソナとは「仮面」ともいい、人が社会に適応するために身に着けた態度という意味を持ちます。いわゆる「~らしさ」というものです。

人はその場、その状況によってさまざまな仮面(ペルソナ)をかぶり、状況に合わせた自分を演じているともいえます。しかし、この仮面(ペルソナ)は多く作ればよいというものではありません。話し相手によって、状況によって使い分けをすることは人間関係を円滑にするために必要ではありますが、多くなりすぎれば「本当の自分ってどんな感じだったかな」といったように、自分を見失うことにもなりかねないからです。また、この仮面(ペルソナ)が少ないということになれば、状況に臨機応変に対応できないなどの問題も起きることがあります。

しかし、一番の問題はこの仮面(ペルソナ)が外れないということです。いい子の仮面、できる大人の仮面、誰にでも優しい仮面。いろいろな仮面がある中で、一つの仮面をかぶったまま外れないということは本当の自分を抑圧したまま出せない状態にあるということになるのです。

考えてみてください。もし自分が周りから「あなたはなんでもできるのね」といった「優秀な人」という仮面が外れないままになったとしたら…本当はそうではなく、できないこともあれば、弱音を吐きたくなることもある。そんな時にこの仮面が邪魔をして(外せなくて)本音が言えないままになってしまったとしたら。本当の自分どころか偽りの自分を演じ続けることになるのです。

そうなってしまう前に、一度自分がどのような場面においてどのような仮面を持ち、どう対応しているのかを考えてみましょう。もし仮面が少ないせいで人間関係に問題が生じているならば作ればいい。多すぎて自分を見失っているならば整理すればいい。そして、どうしても外せない仮面があるならば、その仮面をはずして自由になれるように方法を考えましょう。

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