認知行動療法の進め方と注意点

ちまたでは認知行動療法の方法や優位性をよくメディアで見かけます。では、認知行動療法とはどのように進められるのでしょうか。

 

認知行動療法とはその人が持っている認知の偏り(マイナス思考やゼロか100かといった極端な思考など)をノートなどに書き出して、それらを客観的に見ることで建設的で実現可能な考え方に置き換えたり、前向きにとらえられるように認知の修正をするための話し合いを複数回行う必要があります。

 

この認知行動療法はうつ病やパニック障害、強迫神経症や依存症に対して有効性があるとされていますが、その前にそもそも認知行動療法は自分を客観的にみられる状態でなければ認知の偏りを修正するどころか、偏りが生じていることすら受け入れられないといった事態が生じる可能性があることをご存知でしょうか。

 

例えばうつ病やパニック障害などでいうと、同じ考え(例えば自分は価値がない人間だ・理由はわからないけれど人が怖いなど)から抜け出すことすらできないほどに生活に支障が出ているとしたら、果たして自分の認知や行動を客観的に書き出すことなどできるでしょうか。そのような場合には、まずはその不安定な精神状態を安定させる必要があるのです。そのためには現在抱えている問題などを話し、それらに対して前向きに向き合う気持ちになれるようにしなければなりません。

 

カウンセリングではまず、精神的にどのような状態にあるのかを確認したうえでこれらのセッションを行います。もし、すぐに認知行動療法を行うことが困難というほどに不安定であれば、その前にその精神状態を引き起こしているであろう要因を緩和する、または、病院で薬の投薬を受けるなどして気持ちが安定するようにお勧めすることもあります。

 

このようにして認知行動療法は進められていくのです。まずは自分の認知や行動を客観的に見る目を持つことが重要なのです。

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