適応障害とパニック障害

適応症障害やうつ病は最近では気分障害の中の一つという認識がされているようです。そして、適応障害やうつ病を患っている方によく見られるもう一つの障害がパニック障害です。

 

パニック障害とは人や環境に対する「不安」、特に「予期不安」というものが関係しています。

 

人は不安を感じると、その不快な状況を避けようと無意識に自分の行動を動機やめまい、過呼吸や手足の震えなどの身体症状をもって心の危険を回避するためのサインを送ってきます。それがいわゆるパニック症状といわれるものです。

 

このパニック症状は人が多いところや広い場所、逆にエレベーターのような限られた空間で起こることが多いようです。では、なぜそのようなシチュエーションになるとパニック症状が出るのでしょうか。それはその状況に対して何らかの不安を感じているからです。そして、それらの不安が大きくなると社会生活や日常生活に影響が出るようになります。例えば「人前に出られない」「人と話すことができない」といったものです。この症状がひどくなると「パニック障害」だけでなく、時には「適応障害」と診断されるケースもあるようです。

 

うつ病と適応障害、パニック障害はどう違うのか、その診断基準はどうなっているのかという問題に関しては診断基準というものがあり、それらの基準に該当した場合に医師が診断するものであり、一介のカウンセラーが診断を下すことはできません。しかし、自分がいまどのような状況に置かれ、それが身体的な疾患からくるものなのか、精神的な疾患からくるものなのかで改善する方法も変わってきます。

 

もし「自分は最近どうもおかしい」と感じたならば、まずは病院への受診をお勧めします。「まだ社会生活や日常生活にまで影響は出ていないけれど」という場合には、または、「あなたは病気ではありませんよ」などと医師に告げられた場合には、自己診断するのではなく、第三者に現状を相談し、客観的に意見を求めてみることも必要だと思います。

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