人が心を閉ざしてしまう理由

人は自分にとって「不快だ」と感じることを避けようとします。特に「過去に経験した不快な経験は二度と経験したくないもの、思い出したくないもの」として認識され、もう二度と同じ思いをしないように似たような状況や感情を避け、出来るだけ昔の嫌な思いを再体験しないようにと人と深く関わらないようにと心を閉ざすことで自分を守ろうとすることがあります。それは行動として現れたり感情として現れたり…

 

例えば結婚を考えていた相手が浮気をしていた事を知ってしまったとき、裏切られた、信用できない、私は何のために今までこの人と付き合ってきたの?などと様々事を考え、過去と現在の自分の感情のギャップや相手に対しての感情の変化に戸惑い、また、時には怒りや憎しみを覚えることもあるでしょう。そんな時、人は自分の身に起こった出来事を感情で感じ取らないように、思い出さないように心を閉ざすという方法で心を守るのです。

 

これは何も恋愛関係だけではなく夫婦関係や親子関係、その他の人間関係全般に起こりえる事なのです。そしてそれは人間関係だけではなく、偶発的な出来事や意図的に貶められるような出来事などでも起こりえる事なのです。大きな不信感と不安感、怒りや悲しみの他にも言葉にならない感情が体にまで出てくることもあります。

 

心と閉ざしているなぁ…という状況にいると、人に対して無関心になりがちで自分から関係を持とうとは思わなくなる事があります。気力もなく「ただ何となく生きている」感じがして「何のために生きているのかわからない」という人もいます。倦怠感やよく眠れないなどの症状が出る人もいます。

 

人は「心を閉ざす」ことで「触れられたくない事」を思い出さないように、二度と同じ経験をしないように自分の心を守ろうとします。これは自分にとって耐えがたい何かがあったから起こる事なのです。心を閉ざしていると怖いほどの「孤独」を感じることがあります。しかし、人は絶対的な孤独を怖がるものです。関わりたけれど関われない。関われば嫌な記憶を思い出す。また経験してしまうかも。そのように生きていくことはつらくはないですか?辛いならせめてその気持ちを専門家に吐き出してみませんか?詳しく話してくださいとは言いません。話すことが辛いなら、ただ「つらい」とだけでもいいのです。秘密は守られるのですから。

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