身体表現性障害とは?

身体表現性障害とは検査をしても身体的な異常がないにもかかわらず、痛みや吐き気、しびれなど多くの身体的な症状が長く続く病気です。症状は体のさまざまな場所に生じ、そうした身体症状のために仕事や家庭などにおける日常生活に支障が出てしまいます。患者さんの中には、症状を身体的に説明する原因がないということをなかなか受け入れられない方も多くいるのが現状です。

 

身体表現性障害の症状には身体醜形障害(自分の外見に欠陥があると過度に思い込み、著しく心配するもの)、転換性障害(歩く、立つ、しゃべるなどや見る、聞くなどについて症状や欠陥が生じるもの)、心気症(身体に対する誤った解釈に基づいて重病にかかっているのではないかという恐怖や考えにとりつかれてしまうもの)、身体化障害(胃腸症状などのさまざまな身体症状が何年にもわたって続くが、適切な診察、検査を行っても身体的な病気や薬による影響としては十分に説明できないもの)、疼痛障害(痛みを説明するのに十分な身体的異常がないにもかかわらず重篤な痛みが続くもの)などがみられます。

 

そのような症状がある場合はまず、身体的な問題はないということをきちんと理解、納得することが大切です。患者さんにとっては辛い症状なので、問題はないということを受け入れることに抵抗があるかもしれません。しかし、身体的な精査や、検査結果に基づかない治療を繰り返すことでは症状は改善しませんし、症状に苦しむ時間が長引くだけです。

 

その場合には精神科や心療内科などの専門医療機関を受診し、適切な薬物療法を行った上で、認知行動療法や精神療法を行うことが理想的だと言われています。

 

自分が身体的な病気ではなく、精神的な病気だと認識することは大変な苦痛を伴うと思います。しかし、これらの症状を放置し続けることの方が大きな問題なのです。

 

 

 

 

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