過剰適応って何?

過剰適応とはこの言葉そのままの意味で、その場の状況に必要以上に適応しようとすることです。
例えば自分が苦手としていることであっても無理をしてやろうとしたり、自分の意見とは違っていても同じ課のようにふるまい相手の期限を損ねないように過剰に気を使ったり。要するに周りを気にするあまり、自分の考えや感情を隠してしまい相手に合わせすぎてしまう。自分には合わない環境であっても合わせようと無理をするということです。

これは適応障害のいう「今ある状況にうまく合わせていけない」「馴染もうにも時間がかかってしまってしまう」といったことからくる気分の落ち込みと逆のように思うかもしれませんが実は似たり寄ったりだったりします。
うまくいかないことが続いた結果として適応障害やうつ病・パニック障害などの気分障害が出る場合と、気持ちの中ではうまくいかないことに悩み、気分が落ち込み辛いと感じていてもそれを周りに悟られないよう隠してまで適応しようとする状態が過剰適応といえるのです。

何年か前からか「笑顔うつ」とか「よい子症候群」という言葉を耳にするようになりました。
つらいならつらい顔をして当たり前。子供は自分の気持ちに正直なもの。
こういった世間や周りの大人たちの偏見によって自分を出せなくなった結果として「ほほ笑みうつ」という症状が生まれ、親の前ではよい子でいたいという子供ならではの純粋な気持ちが「よい子症候群」を生みました。

過剰適応とはこの過程で身に着けた生きるすべともいえるのかもしれません。ですが、それは自分の考えを言わず、気持ちを隠し「自分にうそをついてまで周りに合わせる」行為であり、決して自分に優しい生き方とは言えません。そうやって心が削られ疲れ切ってしまうくらいなら、すべてをさらけ出せとは言いませんが「ほんの少しでも自分らしくありたい」という自分をつくってみませんか?

自分をごまかし続ける生き方は決して楽しいものではありませんから。

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