季節型うつ(冬季うつ)に備える

季節型うつとは特定の季節に限ってうつ病のような症状が出るようになり気分の落ち込みや波が出やすくなることを言います。もちろん気分の低下(やる気が出ない・落ち込んだまま気分が上がらない)という症状は往々にして顕著にあらわれているように思います。

最近では「秋が短くなった・夏からいきなり冬になったようなきがする」という声も聞きますが、そういった急激な温度の変化や日照時間の減少から自律神経を乱し冬の寒い時期だけうつ病のような症状に悩まされるという方は多いようです。

冬季型うつ病の特徴としては体調より気分の不調が大きく出てくるといったことがあるようです。一般的な気分障害としては軽い気分の低下⇒体調不良・倦怠感など⇒やる気が全くでなくなる⇒日常生活を送ることに支障をきたすということが多いようですが、冬季型うつ病の場合にはやる気が全くでなくなる⇒体調不良⇒生活に支障をきたすといったように急激な気分の低下が特徴としてあるのです。

昨日までそれほど気にもならなかったようなことが気になるようになり、そこからゆっくりとモチベーションが下がるというよりは急激にやる気を失い「何もしたくない」「何もできない」「動きたくない」「外に出たくない」「人と会いたくない」などの「すべてにおいて嫌だと感じる」という具合です。

冬季型うつ病は実は9月末から10月のころに予兆がみられることがあります。それは「秋疲れ」です。夏バテの状態から体もメンタルも回復しきれないままに秋になり、寒暖差や日照時間の減少からより疲れやすくなる。そうしているうちにメンタルが低下もしくは変調をきたし体調や気分のムラが出やすくなる。そうなると自分の感情の上下により疲労感が増してしまいコントロールすることが難しくなります。そういった悪循環が改善できないままにうつ病のような症状が出るようになることが多いのです。

もし今までに「冬になるとどうしても気分が落ち込みやすくなる」「冬は何もかもがおっくうに感じる」という状態が顕著にあらわれるようでしたら出来るだけ症状を悪化させないことが重要です。そのためには病院での投薬治療も有効ですし、もちろんカウンセリングも有効だといえます。まずは相談すること。適切な状態の管理をすること。そして一人で抱え込まず我慢せず。それが大切です。

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