適応障害と診断されたときにやるべきこと

適応障害とは自分の周りの何らかの環境にうまく適応できず発症するといわれています。「適応できず」といわれると「私に問題があるの?」と感じるかもしれませんがそうではありません。人は環境の変化に馴染むために習慣や行動・考え方などを変えていかなければなりません。ですが、変えていくにしてもその人なりのペースがあります。そのペースが周りと会わない・そもそも十分馴染めるような環境ではないということが問題となって発症することがあります。

では、適応障害と診断されたときに何をどうすればよいのでしょうか。

1.環境を見直す
 環境を見直すとは言われると仕事を辞めるの?とか引っ越しをするの?と思う方もいるかと思いますが決してそうではない場合があります。例えば過ごしやすい住環境を整えるということもありますし、職場環境であれば身の回りの整理整頓をする・自分の好きなものをデスクに置くということだけでも環境を変えることになります。時には転職や引っ越しも有効な場合はありますが、それだと大きく生活環境を変えることになるのでそこでのストレスも考えての判断になります。

2.人間関係を変える
 適応障害になるのは環境の変化が関係しているといいましたが、それは何も生活環境だけではありません。人間関係からも適応障害は起こるのです。その場合には自分にとってストレスとなっている人との関わり方を変えるということも必要になってきます。関わり方を変えるということは何も縁を切れというわけではなく、距離を保つ・相手とのコミュニケーションの方法を変えるということも含まれます。実は後者の方が大切なのです。

3.自分のストレスにならないような考え方を身に着ける
 人間関係にしても今いる環境に対しても「これは嫌だ」ということはどうしても起こってきます。その時に嫌だ嫌だというだけでは何も変わりません。そのような時にほんの少し捉え方・考え方を前向きにすることで楽の感じることがあります。これを私は「言葉のマジック」と呼んでいます。その言葉のニュアンスを変えてみることで自分の気持ちが少しでも楽になるような言い回し・考え方ゆくゆくは行動までも変わっていけば今あるストレスは軽減するかもしれません。

4.メンタルケアの方法を身に着ける
 自分なりのメンタルケアの方法って知ってますか?と聞かれてすぐに答えられる方はそれほど多くはないのかもしれません。旅行に行く?それもありです。友達とランチをする?それもありです。ですが、今の自分がどのくらいストレスを感じていて、それに対して日常で出来る範囲でケアをする方法は?と聞かれると難しいのです。ケアをするには自分のストレス具合とそれに合わせて出来ることを組み合わせて考えていくことが必要になります。

上にあげた方法は自分の心にやさしい生き方を身に着けるということにもつながります。生き方の質を上げるということです。

もし「考えても思い浮かばないしどうしたらよいのかもわからない」という場合にはぜひ専門家に相談してみてください。環境を変える、人間関係をかえる、考え方をもさくする。そして自分なりのメンタルケアを身に着けるということは一人ではなかなか出来ないことかもしれませんが、一緒に考えてくれる人がいるということは大きな安心につながると思います。

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