対人不安症 再び顔を見せる生活に備える

いよいよ屋外ではマスクを着用しなくても良い、屋内もその時の判断にゆだねるというコロナが蔓延する前の生活に近い状態になる日が近くなってきています。

この数年間、人と会うときにはマスクを着用することで「顔を隠せて楽」という感じを経験した方は多いのではないでしょうか。確かに自分の表情が相手にわかりにくいということはちょっとした安心に感じる方もいるでしょう。しかし、いよいよ顔を隠さず人とコミュニケーションをとる時期が来るのです。

数年もの間、人の視線をマスクでガードし表所から自分の感情を読まれることを避けられる状況にいたわけですから、またそれらを晒すということは抵抗を感じる人もいると思います。以前は当たり前に出来ていた(やっていた)非言語のコミュニケーションが再開されるのですから、感覚的なものが鈍くなった・そもそも表情を観察することがわからなくなったという人もいるでしょうし、他人に顔を見られ、表情を読まれるということに今になって苦痛を感じる人もいるでしょう。

こういった「顔を晒す」という行為はお互いに相手を観察できる状況を作るわけですから人の目が気にならないわけがありません。また、そういったことから「人が怖い」と感じ始める人も出てくるかもしれません。

今まで不通にやってきたことが怖いと感じる。人が怖い(対人不安)、人の目が怖い(視線恐怖)。何をどうしたらいいのかわからず不安(社会不安症)などの不安からくるパニック障害や、これがきっかけで起こり得る強迫神経症などの精神疾患がもしかしたら増えてくるのではないか。私はそこご危惧しています。

今までの生活に戻るようで実は人との距離感が改めて作り変えられてしまった今、自分なりの距離感でかかわることが良いとは思いますが、他人の目が気になるといった不安は一度気になったらなかなか改善できません。

そういったときには症状がさらに進んでしまう前に、対人不安・視線恐怖・社会不安からくる気分障害やパニック障害・強迫神経症などに進む前に今ある不安を誰かに話すもしくは書き出すことで事前に対処できることはやっていきましょう。

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