不安障害 自分と他人の比較がやめられない

人の目が気になる、人からの評価が気になる。自分の行動がおかしいんじゃないか、自分の考え方がおかしいんじゃないか。そう感じては気持ちが落ち込んだり落ち着かなくなったりすることはありますよね。そういう時のほとんどが自分の何かと他人の何かを比較していることが多いと思います。

ではなぜ周りと比較してしまうのでしょう。ひとつは周りと違うことで自分が良い意味でも悪い意味でも目立ってしまうことがあるからです。同調圧力とまでは言いませんが、人は自分と違う価値観を持った人や違った行動をとる人に対して「自分と違うことに対して不安を感じる」時もあり、そのような時に他人と違っていることを指摘したり否定しがちになる場合があり、違うということを受け入れたり尊重したりできない場合があります。人と違った価値観を持っている、行動パターンを持っているというだけで違っていることをさも間違っているかのように指摘されたり否定されたりすることは気分のいいことではありませんし、自分そのものを疑ってしまう要因にもなります。もうひとつは幼少期などに尊重される環境にいなかった場合に周りの目が気になるといった症状が出るケースが多くなります。それは「あなたはあなたでよいのです」といった安心を与えられず「違っていることが間違い」といった教育・養育を受け否定されることによって「自分が間違っているのかもしれない」という思考回路を作ってしまっていることがあるのです。

こういった「他人からの要因」と「自分の中の要因」の2つがあり、その中で自分は自分でよいのだという感情が持てずに自分を疑ってしまうことがあると不安感情はより強くなります。そしてその不安感情を少しでも少なくするためには他者との比較は絶対にしないこと!とは言いませんが、何事もほどほどに、必要な時にということが大切です。

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