HSPとHSSの違い

HSPという気質を持つ人がいる。このことは数年前から周知されつつありますが、この気質を持ちつつも「とても行動的に見える」という人がいることをご存じでしょうか。HSPの気質を持ちつつも対人関係では何の問題もないように見え、とても行動的に見えるこのタイプをHSSといいます。

 

そもそもHSPとは病気ではなく気質です。周りからは「気にしすぎな人」「慎重すぎる人」「人の目ばかり気にする人」といった印象を持たれやすいものですが、HSSは違います。「明るく元気がある」「コミュニケーション能力が高い」「行動的である」といった印象を持たれることもあるHSSですが、内側にある感情はHSPとほとんど変わりません。「明るく元気」にふるまっていても実は「常に周りをよく見ていて人に合わせることに労力を割いている」。「行動力がある」ように見えて実は「行動する前にたくさんのことを考えて不安を抱えている」といったことがよくみられます。

 

HSPであれば「もしかしたらHSPかも」と気が付きやすいものですが、HSPはとても行動的な部分があり一見すると悩んでいるように見えないかもしれませんがそうではありません。

HSSの人はとにかく何かをするにも心象に物事を考えます。ただ、行動する勢いがあるだけ。スルースキルが高いように見えても実はものすごく傷ついている。人といることが好きなように見えてとても疲れているといったことがあり、言ってしまえばHSPさんよりも誤解されやすいところがあるかもしれません。だってとても元気そうに見えるんですもの。

 

「元気に見えるから悩みがない」のではなく「抱えたままでいる」だけ。「気にしていないように見える」れども「とても傷ついている・気にしている」ことはいつものこと。

 

もし自分がHSPかも?と思っても、半分は当てはまるけど半分は違うような気がする。そう感じることがある方は一度自分がどのような気質を持ち合わせているのかを考えてみてください。周りのイメージに当てはめた自分を演じるばかりではいつか心が疲れ切ってしまいますから。

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