マスクがないと不安を感じる理由
コロナ感染症の対策としてマスク着用が当たり前になり、逆にマスクをしていないことが不安に感じることはあると思います。それは感染症予防という意味だけでなく、マスクを着用することで他人から自分の表情を読まれずに済む安心を感じる人もいると思います。
マスクがあると顔の半分以上が見えなくなり、それによって表情がわかりにくいと感じることがあると思いますが、その逆に相手に読まれないことで「どう思われるだろう」といった不安が軽減されるといったことが起こります。そうなるといざマスクを外す場面になったときに途端に「自分は相手からどのように見えるのだろう」「どのように思われるのだろう」といった他者目線の気にするスイッチが入ってしまったりします。
今まではマスクで隠された心の声がまるですべて聞こえてしまうかのように誤認識してしまうのです。
他者の視線が気になる。どう思われるのかが不安といった視線恐怖に似た感情が生まれやすくなるということは、それだけ今までが他者の目線中心に考えてきたのかがわかります。それと同時に隠されることの安心を手放す不安が強くなり、以前より強く不安感を覚えることがあるのです。
そうなる前にマスクという仮面を身に着ける以前の自分はどのような印象を持たれていたのか、また、本来の自分がどのような性格でそのような考えを持っているのかをあえて意識してみることが大切になります。他者からどのように見られていたのか、そんな自分をどのように思うのかの心の整理がついている状態であればいざマスクを外す時にその場で急に自分を作る必要もなければ、本来の自分がどのような自分なのかを改めて知ってもらえるチャンスになるのです。
今まで自分に自信が持てず常に他者の目線ばかり気にしている自分がいるのであれば、この機会に本来の自分自身を見つけるのもよいと思うのです。
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