毒親からの呪縛

最近さまざまなメディアで「毒親」という言葉を目にします。これって極端に比喩した言葉だとは思いますが、正直、的を得たこととも言えます。「毒親」とは要するに「子供に対して過保護過干渉を繰り返したり、また放棄したりすることで親の価値観を押し付けたり、子供の自家形成を阻害したりする」親のことなのでしょう。

 

子供には子供の人生があります。それは本人のものであり親のものではありません。もし両親が自分たちの欲求や願望をそのまま子供に押し付けて「子供の人格までも否定」してしまうようなことがあったなら、それこそメンタル・ネグレクトとは言えないでしょうか。子供の考えに耳を貸さず、また、聞いているように見せかけて上手く両親の思うがままにあやつろうとする。そうすることで親は自分を満足させる代わりに、子供がその代償を払うことになるのです。

 

両親にコントロールされた子供はやがて大人になり、自分の足であるかなければなりません。そうなった時に始めて子供は今までの苦しさを痛感し「生きにくさや苦しさ」を訴え、また、子供がそのような状態になっていることにすら気づかずに「私たちは一生懸命子育てしました」と言わんばかりに責任逃れをしようとします。

 

しかし、本人が心のつらさを感じ実生活にまで影響が出てしまっているならば、それは本人だけでなく、そのように育ててしまった両親もまた真実と向き合い、自分と向き合わなければいけないのだと思います。

 

 

 

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