コロナ禍でうつ病が増加傾向に 

コロナ禍においてうつ病の罹患率が上昇してきています。その中でも40代から50代が最も増加率が高くなっています。数年前まではうつ病もしくはうつ病予備軍といわれている方の割合がおおよそ5%だったものが今や15%を超えているといいます。

 

考えてみれば、コロナ禍になり働き方や人との距離が変わり、接し方も大きく変化してきました。マスクで表情が見えないこともありますし、人と関わること自体が減少したことでそれまで人とのコミュニケーションをとることに何ら苦痛を感じていなかった人であっても「つかれる」といったことを感じることがあるようです。それ以外にも収入の減少や仕事に対する責任やモチベーションも大きく影響しています。

 

ただでさえ40代から50代は社会的責任も大きくなる年代ですし、その中で生活を維持していかなければならないという責任も重なってきます。何重にも重なった責任と、大きな変化を受け入れるには2年という歳月は短すぎるのかもしれません。そしてその年代にもう一つ懸念事項があるとすれば「自分の悩みを他者に相談しにくいと感じる人が多い」ということがあります。世代間の考え方の違いもあると思いますが、いまだに「人に相談するのは弱い人」という先入観があるのかもしれませんし、そもそも相談できる友人・知人が少ないのかもしれない。友人・知人が多くても顔を合わせることが未だに多くはない今の世では相談しにくいのかもしれません。

 

このような「誰にも言えない・言える環境にない」状況は精神衛生上よいとは言いにくく、一人で抱え込む原因にもなってしまいます。そしてその結果うつ病の罹患率が高くなるのでしょう。

 

ストレスによって適切なコミュニケーションが取れないということは周りとの調和がとれにくくなるということにもつながります。それが家庭内で起こったならば夫婦間の問題に発展するでしょうし、親子間で起これば関係性の悪化も招きかねません。

 

もし自分が「何んとなくやる気が起きない」「イライラすることが増えた」などの気分の浮き沈みが激しい状況になっているならば、自分がリフレッシュできる時間を持つことも大切ですが自分の周りにある対人関係に目を向けてみてください。そして悩みや苦難があるのでしたら相談してみてください。友人・知人には言いにくい、そもそも少なくてその機会がないという方はカウンセリングという方法も検討してみてはどうでしょうか。

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