仕事ができるサイコパスと足を引っ張るサイコパス

サイコパスというと「反社会的で犯罪を犯す人」というイメージを持つ人が多いと思いますが、サイコパスとは大まかにいうと自尊心が強く、傲慢であったり、良心や共感性の欠如がみられるという特徴はありますが、必ずしも反社会性があるわけではなく、一般社会にうまく溶け込んでいることも多いのです。

 

ではそのサイコパス的気質を持っている人の中でも仕事ができる人と、人を害するばかりで本人自身が抜きんでているわけでない人の違いとはなんでしょうか。それは自分ファーストかそうではないかで分けることができます。

 

たとえばこういう例を聞いたことはないでしょうか。会社の業績が悪化し、10名ほどリストラをしなければならないとします。その10名の犠牲のおかげで会社が倒産せずに済むとなれば心を鬼にしてでもやるという人と、自分さえ守られればよいのだからリストラという面倒なことに巻き込まれて恨みを買うよりいっそ会社の顧客丸ごと転職してしまえと思い転職活動を始めるか。どちらも冷酷で自分勝手だと見えるかもしれませんが、前者は会社に残るひとたちを守るための苦渋の決断である、後者は自分さえよければよいという自分ファーストな考えに基づいた行動ととれます。

 

このように、仕事ができるといわれる反社会性を持たないサイコパス気質の人たちは時として人から恨まれようとも冷酷な決断をすることがあるのに対して、人の足を引っ張るだけのサイコパスは自分さえよければよい、自分の功績にさえなればよい(自分ファースト)と他人の手柄でさえも横取りするタイプのことを言います。

 

もし自分の周りにサイコパス的な印象を持ってしまう人がいるならば、その人がカバートアグレッションlなのか、サイコパス気質なのか。それも自分さえよければいいという考えの持ち主なのかを観察しましょう。そして自分ファーストな言動が目立つ人とはできる限りかかわりを持たない方法を考えましょう。こうした自分ファーストな人は罪悪感を感じることなく人を利用することがあります。自分が立ち直れに程の傷を負う前に気づけるか、距離をとれるかが自分を守るカギになるのです。

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