トラウマ

私は今までトラウマに関する記事を書くという事を躊躇していました。なぜなら私自身がトラウマを抱え、なかなか克服できずに苦しんだ経験があるからです。しかし今回書こうと思ったことはトラウマに苦しむ人は多いという事実があるからです。

私の場合は人間関係、特に「異性」と「暴力的なひと」に対するものでした。なぜトラウマになったのか。自分自身の心を分析してみると原因は自分の幼少期にありました。押し付けられた人生、抵抗できない自分、人形のように生きるしかなかった時期に生きることと引き換えに自分の心を捨ててしまった。「自分は自分」と言い切れなかった代償。その結果人を信じることも出来ずに心を閉ざし、人との関わりを持つことに恐怖を抱くようになりました。

独りでいたい。でもさみしい。それを克服するためにはトラウマとなった体験を思い返し考えるという作業が必要でした。思い出したくない記憶を呼び覚ますことはつらいことです。しかしそれを乗り越えたおかげで今はトラウマを克服し、自分らしく生きることが出来るようになったという事を考えると決して無駄ではなかったと思います。