HSPの人の共感は共感ではない?

最近は「私、もしかしたらHSPかもしれなくて」と相談に来られる方が増えています。HSPは病気でも障害でもなくその人が持つ気質のことでとても感受性が強く、共感性が高いことが大きな特徴でもあります。また、沢山の情報が一度に集まってしまうと混乱してしまったり、不安を強く感じることも特徴としてあげられます。

HSPの人とその気質を持たない人の感じ方にどのような違いがあるのかと考えてみると、HSPではない人にとっては全く気にならないことがとても気になってしまう・不安と感じることが多いなどがありますが、ある大きな違いがあるのです。それは「共感する」ことへの感じ方です。

共感という言葉はよく使われますし、たとえば「わかるわか、る!」といった一言でも共感と受け取れることはありますよね。ですが、特性を持たない人は「わかる」でとどまりそれ以上の感情は強く感じることはそう多くはありません。ところがHSPの人が示す共感は「わかる」ではどとどまらず感情が入り込みすぎてしまいます。そう、まるで自分の身に起こったことのように感じてしまう、いわゆる「同調」に近い感情になることが多いのです。

共感と同調。どう違うの?と思うかもしれませんが、共感はあくまでも「わかるような気がする」というだけで同じような感情を経験したことがある場合に自分の過去の感情を思い起こすのに対して、同調とは「まるで自分が今経験しているかのように感じる」という自分の体験といった感覚になるのです。

このように、少しのことでも共感ではなく同調しやすいHSPさん。毎日自分の周りにいる人の感情を無意識のうちに読み取り感じ取ってしまう感受性のオートセンサーが勝手に作動してしまうこのつらさは経験した人にしかわからないのかもしれません。ですがこの厄介とも思えるオートセンサーも使い方次第では、物事の受け取り方次第では上手に付き合っていく方法はあるのです。

もし自分が何となく周りと違ったとらえ方をしているな、よく気にしすぎといわれるけどなんでほかの人は気にならないのかな?といった疑問を多く感じたり、そのために人との関わりがつらいと感じるようなら専門家に相談してみてください。自分がどのような感度のセンサーを持っていて、何に敏感に反応するのか。一緒に対処する方法を考えていくこともうまく付き合うコツでもありますから。

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